MIKA & No Tengo Hambre live at Shibuya LUSH July,1 2019


日時:2019年7月1日
会場:渋谷LUSH
時間:19:00/19:30
出演:
珠乙
いわもとゆうき
森ちひろ(band set)
MIKA & No tengo hambre
林ミカというシンガー・ソングライターの存在を初めて知ったのはもう6〜7年前のことだと思う。Twitterでフォローしていた私のミュージシャンと林さんと交友があって、その繋がりで林さんのアカウントをフォローしたと記憶している。
繊細な歌声と、どこか儚げで叙情的なメロディに惹かれるところはあったものの、CDを買ったり、ライブに行ってみようとは思わなかった。それが、YouTubeに上がっていた林さんのライブ映像を久々に、何となく聴いたらガツンとはまってしまったのだ。"絵の具"と"50/50"その時の私の心情に曲がぴったり合っていたのだろう。アルバムが聴いてみたくなり「timeカプセル」と「piano&remedy」を購入。どちらも全曲素晴らしく、ヘヴィローテーションに。先月に初めてライブにも足を運び(5/20高円寺グッドマン)、素晴らしい演奏に感銘を受けたのだった。
そして昨日。渋谷LUSHでその林ミカを中心としたMIKA & no tengo hambreのライブ鑑賞。前述した林ミカのソロアルバムから演奏されたのは「piano&remedy」収録の"逃避行"のみ。曲と曲の間を空けず紡ぎ出されるドラマティックな楽曲たちは、どの曲がどうというのでなく全て繋がりひとつの物語を作り上げているようだった。生で聴くとCD以上に力強くエモーショナルな林の歌をフィーチュアした、叙情味あるシンガー・ソングライター的サウンドながら、その音楽性は一筋縄ではいかないもの。特にサポートで参加している吉野繁の、プログレッシブロック的ともフリージャズ的ともとれるサックスが絶妙な刺激を加味している。
恐らく、バンドの演奏やライブ構成の基本フォーマットはきっちり決まっているのだと思うが、この自由度の高さと音の整合性のバランスの良さは即興もできるメンバーの力量に加えて、阿吽の呼吸が生きたメンバー感の信頼関係から生まれるものではないかと想像した。
決してキャッチーではないサウンドだけれど、一度中に入ると優しく受け止めてくれる。そんな重層的で多面的な、このバンドならではの個性を楽しめる素晴らしいライブだった。
林ミカ(Twitterアカウント)
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